「Coming Home」メイキングエピソード①
白い鳥が訪れる、聖なる庭からの贈りもの
〜ロゴに纏わる物語~
源のひかりに照らされる、聖なる庭。
Sacred gardenをいろどるのは、やさしい五弁花たち。それはひかり輝き、
時おり七色に変化する。
ハートのかたちのbleeding heartが、緑の風にそっとゆれている。
白き鳩はその清らかな羽に、ふわりと希望を乗せて飛び立つ。私たちの庭を訪れ、
調和の旅へと、そっと導く。
魂の安らぐ場所。「Coming Home」の世界へようこそ。
新しいリトルプレスの、ロゴが誕生しました。
デザインしてくださったのは、フラワーエッセンスプラクティショナーで、ハーブ専門店「安曇野ハーブスクエア」の店長でもある竹内文科さんです。
美大出身の竹内さんが描いてくださったのは、世界のフラワーエッセンスの花たち。ロゴの上部は、可愛らしい五弁花の小花で飾られています。
この小さな花たちを、じっと見つめてみてください。今度はそっと目を閉じて、黒一色で描かれていたロゴが、見るたびにさまざまに違う色彩を纏ってい ると、想像してみてください。
それはたちまち、濃いピンク色の花へと変わります。バッチフラワーとしておなじみの、親しみ深い「セントーリー」へと。
バッチフラワーエッセンスのセントーリーは、感受性の豊かな人が、バランスの良い自己表現ができるようになるエッセンスです。
しばらくするとそれは、オーストラリア大陸に咲く「ブルーベル」から「フィロセカ」へと、色彩が鮮やかに入れ替わってゆきます。
オーストラリアンブッシュフラワーエッセンスのブルーベルは、無条件の愛とオープンハートがテーマ。
フィロセカは、控えめな人が自分を素直に認めることができるようになるエッセンスです。
ロゴに描かれた花の風景を、内なる目で見つめてゆくと、五弁花たちがまるで、蝶のようにふわりと浮き上がってゆきます。
そして、同じオーストラリアの花「クロウェア」へと姿を変えてゆきます。
オーストラリアンブッシュフラワーエッセンスのクロウェアは、不安感をしずめ、安心感と落ち着きをもたらすエッセンスです。
ゆたかにイマジネーションをかき立てる、花の変容のステージ。
それは、いつもそばで微笑んでいる、地上の花のようでありながらも、決まった名を持つ特定の植物ではなく。
まばゆい光をまとう、天上の花のようでありながらも、同時に野にあるような懐かしさを覚える植物であり。
きっとこの五弁花の子たちは、聖なる庭の魔法を帯びた、ふしぎなお花たちなのでしょう。
そしてロゴの下には、ハート型のキュートな花びらが、やさしく揺れています。
いくつかのフラワーエッセンスのブランドでボトルが作られてる、「ブリーディングハート」の微笑みです。
この愛らしいハートの花は、FESフラワーエッセンスでは、依存心を超えて無条件の愛の目覚めを促し、パワーオブフラワーエッセンスでは、
感情を宥めてハートを浄化し、アラスカンエッセンスでは、許しと親愛と思いやりをもたらすエッセンスとなります。
ロゴの真ん中には、純白の翼をひろげた鳩が、未来に向かって飛んでいます。
清らかな白鳩は、平和と調和のシンボルです。
鳩とロゴにまつわる、ちっちゃなシンクロについて、お話ししましょう。
3月のある日、満開の桜を見上げながら、川沿いの道を歩いていると、一羽の鳩が足元に降りてきました。
もう一羽、また一羽と、鳩が集まってきて、みな可愛い首を伸ばしてなにか言いたげに、けれどじっと静かに見上げるのです。
なんだろう。きっとなにかメッセージがあるのだな。
そう思いながら、ゆっくりと、桜の木の下を歩いてゆきました。
ベンチに腰をかけて、閉じていた携帯を覗くと、メールがひとつ届いていました。
それは、ロゴのデザインをお願いしていた友人、竹内さんからのメッセージでした。
添付されていたのは、いま生まれたばかりの、リトルプレスのための美しいロゴでした。
ちょうど私が鳩と一緒にいた時刻に、その鳩のいるロゴは、ぴょこんと送られてきていたのでした。
ロゴの中の鳥は、黒のペンでシンプルに描かれていましたが、私は「これは白鳩だ」と感じました。
メッセージを送って確認すると、彼女もそう思って描いた、とのことでした。
その瞬間、目の前に鮮やかな風景が浮かびました。
新しいリトルプレスの扉をあけて、虹をわたり、未来へと羽ばたいてゆく鳩。
一羽の純白の鳥がとぶ、空の風景。
虹の向こうに広がるのは、白い、白い、光。
聖なる鳥は時々、私たちの足元へと、次元を超えて、そっと舞い降りてきます。
天界の使者として、旅人の行先を明るく照らすために。
魂が大空を渡るとき、その翼を広げて勇気を促すために。
☆
蝶のような変容を促す五弁花。
ハートをやさしく癒す愛の花。
平和を呼びこむ穏やかな白い鳩。
愛おしい地球のいきものと、まるくつながりながら旅をしよう。
フラワーエッセンスのボトルとともに。
そんな私たちの思いがこもった、光と鳥と花の、美しいシンボル。
小さな冊子とともに、未来に向かって歩んでゆくロゴを、可愛がっていただけましたら、とっても嬉しいです。
2021年
虹始見(にじ はじめて あらわる) の日に
Coming Home編集部 浅野典子