夏至の夜空で出会う、ハートの流星群
〜星とフラワーエッセンス~
海外でエッセンスを作る女性が、あるとき、こう言ったのです。
『花を暮らしに取り入れるには無数の方法がある。どんな方法を選んでも、花と関わることができる。
私が好きなのは、ただ花のそばにいること。その次に気に入っているのは、フラワーエッセンスを使うこと。』
花のそばで、ただ静かに、ともにある時間を過ごしているとき。
そのやさしい花の名は、知らなくても構わない、といつも思うのです。
「なにも、知ろうとしなくていい。ただともにあるということが、たがいに、最上の喜びなのだから。」と。
静けさの中で、いつもそう、感じるからです。
それと同じことが、星と人にも言えるのではないかと、私は思うのです。
夜の空を見上げるとき、たくさんの星座を、見つけようとしなくても良いのだ。
星の名前を、知ろうとしなくていいのだ。
ただそれらは、昼も夜も天上にあり続け、地上にある花々と同じように、わたしたちとともにあるものなのだから、と。
花を見つめていると、ふいに感じるのです。
視線を感じている私は、果たして花なのか。
それとも、花に見つめられる私なのか、と。
そして、星空を見上げていると、ときどき思うのです。
地上を照らしているのは、果たして星なのか。
それとも、私たちが自らの光で、天上の星々を輝かせているのか、と。
花と人と、星と人の、幸福な関係性は、人と人のあいだにも、きっと流れていることでしょう。
それが信じられずに、星がぱちりと瞬きするたびに、泣いたり笑ったりを繰り返していたとしても。
けれどいつか、すべての人のハートが、その永遠の関係性を感じることのできる日が、きっと訪れることでしょう。
それは、まるで流星のようにやってくるのかもしれませんね。
静かに暮らし続けてゆく日々の中で、より深く花や星とつながるために。
そして、人と人をつなぐ流星が、鮮やかに胸に飛び込んでくる日を迎えるために。
美しい花の声がする、懐かしい星の音がするフラワーエッセンスを、私たちはこれからも使い続けてゆくのですね。
本日は夏至。
「Coming Home」3号、特集「星とフラワーエッセンス」をお届けいたします。
今夜皆さまが、夜空を流れるハートの流星群と出会えますように。
願いを込めて。
2022年6月21日 夏至
Coming Home編集部 浅野典子