皆さま、こんにちは。
いかがお過ごしですか。
「世界を旅する薬草のボトルたち①~③」を皆さまにお届けしてから、それぞれの活動に勤しんでいた編集部の二人ですが、先日、高原の美しい空気を吸いに、入笠山へ行ってまいりました。
入笠山は、毎年夏の終わりに植物観察に訪れている馴染みの場所ですが、この時期に訪れるのは、はじめて。
その様子を写真とともに、編集部のまるやまがお伝えします。
JR中央本線富士見駅から、入笠山のある富士見パノラマリゾートへは、直通のシャトルバスが運行されています。
シャトルバスを降りたらゴンドラに乗り、一気に標高 1,800メートル付近まで上がります。
ゴンドラに乗り込むと、山の上は真っ白な霧の中!
予想以上に気温が低かったこの日。
山のお天気は変わりやすく十分な装備が必要だと分かっていても、この服装で大丈夫だったのか少しドキドキ・・・
でも、ゴンドラを降りるとそんな心配もなく、いつにも増して澄んだ空気が広がっていました。
(このおいしい空気を吸いたかった!笑)
湿原の入口にポツンと立つ一本の木は、エゾノコリンゴ。
ちょうど花盛りで、ゆく人の足を止めていました。
シャトルバスで一緒になった方が、今年はだいぶ開花が遅いと教えてくれた日本スズラン。
とても貴重な、釜無ホテイアツモリソウを見ることが出来ました。
長野県釜無川流域の特産で、普通のアツモリソウより大きく、色も紅紫色なのが特徴だそう。
山林の伐採、人工林の形成、山野草の乱獲・・・
さまざまな理由で絶滅寸前となっていた釜無ホテイアツモリソウですが、
このように大切に保護され、間近で見ることが出来たのがとても嬉しかったです。
可愛いキノコたち。
ずっとあこがれていたクリンソウにも会うことが出来ました。
湿原のあちらこちらにポツン、ポツンと咲いています。
背がスッと高く、とても美しいです。
黄色い小さなお花は、キンポウゲ科のウマノアシガタです。
英名は、Japanese Buttercup。
これからの時期、広い湿原を埋め尽くすほど群生するのだと、山小屋のおじさんが教えてくれました。
次第に風が強くなってきて、ゆらゆらと風に吹かれる小さなお花を撮るのは、結構大変でした。
お花は、まだまだ続きます。
宿泊施設で小さな食堂もある、山彦荘の前でお昼ごはんです。
キーホルダーや、山野草が刺繍されたバッチなどのお土産もあり、しばしお買い物の編集部の二人・・・
私たちの他にも、小中学校の遠足や、山歩きのみなさんで、とても賑わっていました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、急いで木道を戻ります。
帰りのシャトルバスに間に合うよう、下りのゴンドラに乗らねばなりません。
バスに乗る直前、アヤメを見つけました。
まるで、(忘れてない?)と声をかけてきたよう。
☆『Coming Home』創刊号では、【世界を旅する花のボトルたち~虹の女神「アイリス」の物語】として、世界のブランドからさまざまなアイリスのエッセンスをご紹介しています。どうぞご覧くださいね。
さて、駆け足でしたが入笠山で過ごした一日をご紹介しました。
編集部あさののりこ先生のブログでも、この日の思い出を綴っております。
「緑ゆたかな自然療法サロン Peaceful Heart & ホメオパシーセンター東京立川」(浅野典子)
6月の花さんぽ①すずらんは可憐に、ちごゆりは清らかに 。入笠山の白き花たち。
6月の花さんぽ②布袋さまの担いだ袋か、はたまた武将を守る母衣か、ふしぎなかたちの布袋敦盛草。
6月の花さんぽ➂初夏の湿原、さらさらと風に吹かれる、蝦夷子林檎(えぞのこりんご)の白い花。
第4号 特集「フラワーエッセンスと薬用植物」はまだまだ続きます。
ゆっくりペースでの更新ですが、どうぞ楽しみにお待ちくださいね。
また、創刊号~第3号の販売も、店頭やネットショップで引き続きさせていただいております。
かばんの中にぽんと入れて、お出かけの合間にお読みいただけたら、とても嬉しいです。
それでは、また。
(写真・文/編集部まるやま)